Scientific Linux のインストールのヒント

 Scientific Linux は 著名な米国の商用エンタープライズ Linuxパッケージの公開されているオープンソースコード(GPL)を米国の Fermi国立研究所(FNAL)が再編集、再コンパイルしたパッケージです。 最大の特徴はベースになるになる商用Linuxパッケージ と同じようにメジャーディストリビューションの公開後、約7年間にわたってのサポートがあり、またそれらとバイナリー互換性があると事と、米国DOE(エネルギー省)の予算でFNALの複数の専任スタッフが業務として開発/メンテナンスをしている事です。 Scientific Linuxは、世界各国の高エネルギー物理学実験や原子核実験のプロジェクトでも採用されおり、研究業務用としてサポートされていることが大きな特徴です。理研が共同研究を行っているBNLRHICを使ったPHENIX実験でも現在Sceintific Linux 5 が使用されており、BNL RHICでは2000台を超えるCPU farmにインストールされ、理研でも300台 CPU Core程度の規模のCPU farmにScientific Linuxがインストールされ利用されています。

目次
Scientific Linux 7.3インストールメディアの準備
Scientific Linux 6.8インストールメディアの準備
(Scientifc Linux5のサポートは2017年3月31日で終了しました)
Scientific Linux 7.xから最新のSL7.xへyumでupdateする方法
Scientific Linux 6.xから6.8へyumでupdateする方法
ソフトウェアRaidにインストールするときの問題の解消方法

Scientific Linux に関するヒント、関連のリンク
Scientific Linux 7.3 インストールメディアの準備


Scientific Linux 7.3が2017年1月25日にリリースされています。(SL7は x86_64のみのサポートです)DVDでのインストールはDual-Layer DVD-R が必要です。通常の Single-Layer DVD-Rしか作成できない環境の場合はSL7.2( Single-Layer DVD-Rに焼けるインストール用のiso imageがあります)をインストールしてからyum でSL7.3にupdateするのが容易かもしれません。

Scientic Linuxをミラーしているftpサーバー の以下のディレクトリー
ftp://ftp.riken.jp/Linux/scientific/7.3/x86_64/iso/ あるいは http://ftp.riken.jp/Linux/scientific/7.3/x86_64/iso/
から 最新版SL73のインストール用isoイメージをpc等にダウンロードし sha1sum/sha256sumを確認後、Dual-Layer DVD-Rに焼くとインストール用DVD-Rができます。

NB1: NIS/NFS環境の場合、SL6.3以降では起動時に 'nfsidmap -c' で、nfsidmap のクリアが必要になる場合があります。

Scientific Linux 6.8 インストールメディアの準備

Scientific Linux 6.8が2016年7月15日にリリースされています。isoからインストールするには、DVD1.iso DVD2.iso の2枚が必要です。

X86_64版は下の Scientic Linuxをミラーしているftpサーバー の以下のisoのディレクトリー
ftp://ftp.riken.jp/Linux/scientific/6.8/x86_64/iso/ あるいは http://ftp.riken.jp/Linux/scientific/6.8/x86_64/iso/
から 最新版SL68をダウンロードします。32bitの i386 は以下の ディレクトリーのisoのディレクトリー
ftp://ftp.riken.jp/Linux/scientific/6.8/i386/iso/ あるいは http://ftp.riken.jp/Linux/scientific/6.8/i386/iso/
のisoイメージをpc等にダウンロードし sha1sum/sha256sumを確認後、DVD-Rに焼くとインストール用DVD-Rができます。

NB1: NIS/NFS環境の場合、SL6.3以降では起動時に 'nfsidmap -c' で、nfsidmap のクリアが必要になる場合があります。/etc/rc2.d/S99local, /etc/rc3.d/S99local 中に入れとけばOK。 これを実施しないと特定のUIDのNFSマウントに障害がでることがあります。



scientific Linux 7.0-7.xから最新の7.3へupdateする方法

yumを使って、以下の方法で SL7.0-7.2 からSL7.3にアップグレードできます。

1) yum --releasever=7.3 update sl-release
2) yum clean all
3) yum update


yum-conf-sl7x がインストールされている場合、yum update で最新版の SL7.x にupdateされます。 (OSのマイナーリリースバージョンを
固定しておきたい場合は、yum-conf-sl7x をインストールしてはいけません)

1) yum install yum-conf-sl7x (すでにインストールされている場合は不要)
2) yum clean all
3) yum update 

How do I update to the latest release? /How do I update to a particular release?

scientific Linux 6.0-6.7から6.8へupdateする方法

yumを使って、以下の方法で SL6.0-6.7 からSL6.8にアップグレードできます。(以下はi386, x86_64の場合共通)

(SL6.0-SL6.7 から SL6.8へ)
(実行前の確認 /etc/yum.repos.d/sl.repo中のレポジトリー中の最初のURLを http://ftp.riken.jp/Linux/scientific/ など国内の近くのミラーにしましょう: 3ヵ所)

1) yum --releasever=6.8 update sl-release
2) yum clean all
3) yum update

ーーーーー
(更新)yum-conf-sl6x をインストールしておくと、yum updateで最新の SL6.xにupdateされます。(OSのマイナーリリースバージョンを固定
しておきたい場合は、yum-conf-sl6x をインストールしてはいけません)

1. yum install yum-conf-sl6x (すでにインストールされている場合は不要)
2. yum clean all
3. yum update

How do I update to the latest release? /How do I update to a particular release?


NB1: NIS/NFS環境の場合、SL6.3以降では起動時に 'nfsidmap -c' で、nfsidmap のクリアが必要になる場合があります。/etc/rc2.d/S99local, /etc/rc3.d/S99local 中に入れとけばOK。 これを実施しないと特定のUIDのNFSマウントに障害がでることがあります。

ページのTOPに戻る

ソフトウェアRaidにインストールするときの問題の解消方法(SL6以前)

 サーバマシンにインストールするときに、信頼性を向上させるためシステム領域( /, /boot, /usr, /var 等)のディスクをミラーリングする方法があります。 Scientific LinuxではソフトウェアRaidがサポートされていますのでインストール途中の Disk Druidで Raid1 を設定することによりソフトウェア RAID(ミラー)を構成でき、システム領域を ソフトウェアRAID1でミラーすることによりディスクの障害からシステムの信頼性を向上さることができます。

ただ、実際に /boot や / を含むパーテションを ソフトウェア Raid1 として設定してインストールすると、最後のブートローダの書き込みのときにMBR(Master Boot Record)にうまく書き込めずに(インスト中のメッセージではエラーはでませんが)、 ハードディスクのMBRがupdateされず、インスト直後のブート時にうまくブートしない場合があります。( boot時に画面に GRUB とのみ表示されたり、bootの途中でハングしたりします) このようなときは、GRUBをインストールしたFD/CD-RからGRUB を立ち上げて、ハードディスの MBRを修復すると、問題が解決する場合が多いです。  

(GRUB FD の作り方)
正常に動作している Linuxに、フォーマット済みの新品のFDを差し込んで 次のコマンドでFDにGRUBをインストールします。

# mount /dev/fd0 /mnt
# grub-install --root-directory=/mnt /dev/fd0
# umount /mnt

つぎに、このGRUBをいれたFDを立ち上がらない LinuxにいれてFDから起動して GRUBのメニューで

GRUB> root (hd0,0)
GRUB> setup (hd0)

とするとハードディスクのMBRが書き換えられ、次回から正常にBootできるようになります。 /bootが存在するパーテション番号が先頭の1番でない場合は,hd0,x のxにパーテションの番号-1の数字を設定する必要があります。(ご注意:これらの操作は自己責任でお願いします。)GRUBによるMBRの修復に関してはここにより詳しい説明がります。

(GRUB CD-R の作り方)
最近はFDドライブを装備していないPCが多いので、その場合は GRUB bootable CD-Rを作っておくのが便利です。GRUB bootable CD-Rの作り方はここに説明があります。SL4上では以下のコマンドで grub.iso ができます。(i386の場合、それ以外の場合はi386 を適当なアーキテクチャ名に置き換える)

$ mkdir iso
$ mkdir -p iso/boot/grub
$ cp /usr/share/grub/i386-redhat/stage2_eltorito iso/boot/grub
( or cp /usr/share/grub/x86_64-redhat/stage2_eltorito /boot/grub)
$ mkisofs -R -b boot/grub/stage2_eltorito -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table -o grub.iso iso

またインストール用のCD-Rの最初の1枚をレスキューモードで立ち上げる (プロンプトに対して linux rescue といれる)と、インストールしたHard disk のpartitionをマウントしたのちシェルが使用できるのでシステムのさまざまな修復に利用することもできますが、MBRの修復に関しては,disk のdevice名が正しく認識できないのでうまく出来ない場合が多いので、上記のStand-aloneの GRUBのFDか CD-Rから立ち上げて修復できる場合があります。

ページのTOPに戻る


Scientific Linux に関するヒント、関連のリンク
ご注意。本ソフトのインストールやご利用は自己責任でお願いします。ご不明な点や障害等は、scientific Linuxに関するメーリングリスト、掲示板等でお尋ねください。google等の検索も役にたちます。


ページのTOPに戻る

( last updated 2017.4.7 , first draft 2004.12.26)